病棟に勤務している看護師をまとめる婦長の仕事は、外来勤務や個人病院などの婦長の仕事とは若干異なります。
異なる一番大きなものは勤務シフトの作成。
クリニックや個人病院、外来勤務の場合などは、ほとんどが日勤か休みかというシフトになりますが、病棟であれば日勤や夜勤、早番など複雑な勤務シフトの上に、アルバイトのシフトも入ったりして、これらをすべて把握している必要があります。
また、病棟にいる患者さんたちは、ほかの診療科も受診していたり、リハビリを受けていたり、特殊な食事制限があったりと、医師や薬剤師、栄養士、リハビリテーションなど、ほかの部署とも連携をとっていかなければいけません。
時には患者さんの家族とも連携を図っていく必要があります。
看護師一人一人の状況を把握しながら、看護師全体をひとつのチームとしてまとめていく仕事が、病棟勤務の看護師には一番大切な業務となります。

では、いろんな人間性の集まりとも言える看護師全体をひとつにまとめていくにはどうしたらいいのでしょうか。
ここで婦長に最も必要になるのが、婦長が人間として尊敬される人物であるかどうかということです。
一つのチームに纏め上げるには、若手やベテラン双方の意見をうまく吸い上げて、どちらも納得のできるような環境整備をしていかなくてはなりません。
婦長が人の話を聞かなかったり、意見されておろおろと迷っていては話になりません。
人の話を聞くスキルや瞬時に判断できるスキルが大切になります。
病棟は病気で入院している患者さんが安心して治療を受け、社会に復帰するのを助ける働きをしています。
そういった環境の中で、看護師たちが心地よく看護業務ができる環境を整えることが病棟勤務の婦長の仕事と言えます。